Versailles宮殿でオスカル様と握手！の巻
アンヴァリッド駅からパリ高速郊外地下鉄線C5(RER)C5に乗ること約４０分、終点のVersailles Rive Gauche駅から左に出てしばらく歩くとほら！と言わんばかりにヴェルサイユ宮殿がどーんとそびえています。周りに城壁なども何もなく、横に広がって建っているために余計にそびえている感じがします。当時は特にチェックもなく城に入場できたため、１万５千人位の人が常時この宮殿にいたそうです。その内、この宮殿に居住を許された貴族が約３千人程だそうで、それを考えると結構混雑していたのかもしれません。
ヴェルサイユ宮殿の中、王室礼拝堂です。２階建てになっており、王家は２階から礼拝に参加していました。しかし何と言っても絶対王政の時代、礼拝中も貴族達は神様など上の空で王（ルイ１４世）の一挙手一投足に全意識を集中していたそうです。しかしこの金ピカのオルガンの凄いこと！
これがヴェルサイユの代名詞とも言える鏡の間です。第１次世界大戦終結のヴェルサイユ条約が結ばれたのはここです。何百枚という鏡がここにはあります。ここもそうですが、ヴェルサイユの中の調度品には金ぴかのものを多く見かけます。しかしそのほとんどは木の上に金メッキを施したものだそうです。元々は金製品だったものも相次ぐ贅沢のために財政が疲弊し、それらを全て鋳溶かすことで賄ったからだそうです。そう考えると今一つ有難味がありませんが、、、。ここを過ぎでから戦闘の回廊（南翼）へ向かう部屋が王妃の寝室などで、マリーアントワネットが宮殿を連れ出された日の寝室、等が展示されています。但し決して趣味がよいとは思えません。
戦闘の回廊には歴代の戦闘が大きな壁画となって飾られています。古くはトゥール・ポワティエの闘いからフランス革命、２月革命などの絵が飾られています。この絵はその中の一つ、ジャンヌ・ダルクの絵です。
ヴェルサイユの凄いところは宮殿だけではなく、その広い広いそして整然と整った庭にあります。まずこれは北翼側から見える庭です。幾何学模様が特徴的ですが、何しろヴェルサイユ宮殿の中には一つもトイレがありませんので、この庭もトイレだったのですね。
これはその反対側、南翼側の庭です。北側が植え込み中心だったのに対し、こちらは花で幾何学模様を作っています。
鏡の間から真正面の方向にあるのがここ大運河です。わざわざ運河を作ってでも舟遊びをしたいのが王様というものなのでしょうか。
広がる庭園の間には森もあります。良いお散歩コースになっており、地元の幼稚園児も散歩に来ています。森林浴にも最適です。
しかしそこはやはり人工の庭園、このように整備された道路はかつては馬車で移動していた頃の名残でしょうか。実際、大運河の隣まで車で乗り付けることもできます。この道をずーっと行くと、あのマリーアントワネットが贅を尽くして作らせたプチ・トリアノンがあります。「petit（小）」と言う以上は「Grand（大）」もあります。どちらのトリアノン宮も離宮なので本家ヴェルサイユよりもこじんまりして落ちついており、家具・調度品もヴェルサイユよりも好感が持てます。