ロンドンから列車で小１時間ほどの所にあるWindsor城は週末には実際にエリザベス女王様も住んでいらっしゃいます。平日、女王様一家がいらっしゃらないときは塔の上の旗は普通のユニオンジャックですが、女王様一家ご在宅の折には旗は黄色と青の王家の旗になります。これも又「ドリトル先生」の中で、外国からイギリスへ戻ってきた雀のチープサイドが飛びながら眼下に黄色と青の旗を見て「おや、女王陛下の旗が上がっているね。では女王様一家もご在宅、と」と言う場面があります。数年前に火事になりましたが、現在はその復旧作業の様子も展示してあります。何でも地下から石油が見つかったとかだそうです。 川を挟んでWindsor城の反対側は、将来にはイギリスの国を動かす様な人材となる賢いお坊っちゃん達の学校、世界に名だたるEton校のある街Etonです。
お馴染みLondon Waterloo駅から列車で約１時間ほど、住宅地を抜けると終点がWindsor and Eton Riverside駅です。
駅を出て左手を見上げると「うわぁーっ、お城ぉーっ！」と言わんばかりにそびえています。
更に歩いて登るとこのようにそびえています。中への入場に9.5ポンド必要ですが、これを払うと中には色々な建物が広がっています。ここだけで国王一家が住まうことができるような、それなりの施設が揃っています。
なだらかな坂に沿って立っているのが教会です。この日も間近のイースター礼拝に備えて聖歌隊が練習している風景が見えました。
これが博物館となっている「塔」の部分です。実際にそこに住みながらその一部を公開するというのも考えてみれば凄い話です。そして更に火事で焼けた部分の修理費の一部もその収入でもって維持しようと言うのも、ケチというかやりくり上手というか、、、日本でここまで皇居でも公開しようものなら、大変なことになるでしょう。中身について言えば、これぞ「お宝」大集合です。ここに住むにはやはり英国王家に嫁ぐしかないですかねぇ。
これは今まで見た方側と反対側から望んだウィンザー城です。大抵絵はがきで移るウィンザー城はこの向きで撮られているのではないかと思います。何故って、こちら側があの有名なロング・ウォークのある側だからです。
これがそのロング・ウォーク。どれくらい長いかと言えばおよそ５キロほどとか。かの有名なアスコット競馬の日にはこのまーっすぐな道を国王一家が馬車でアスコット競馬場へと向かうのです。本当にここまで真っ直ぐな道というものは日本ではまず考えられません。本当に真っ直ぐでリボンのように凸凹していますから。
さて、お城を戻って駅を挟んで反対側、そこは世界に名だたるエリート養成学校、イートン校のある街、イートンです。駅の前の道をずーっと歩いていくとここイートン校につきます。中は見学可能で、たまたま壁に貼ってあったクラス割りを見た所、何とそこには１クラスではありますが日本語のクラスがありました。ここの少年達のことですから、きっとさぞ美しい日本語を学んでいることでしょう。
中はこんなに古い建物です。いまだにこんなドアの建物です。中にどんな先生が住んでいるのでしょう？
そして駅に戻る途中、川の上に遊ぶ観光客は遠くにウィンザー城を望むのでした。イートン校の良い子達に守られ、イギリスの伝統は脈々と続いていくのでしょう。